July 16, 2026
2026年6月12日、北海道新聞で、鈴木智之准教授が代表を務める連携研究プラットフォーム「ネイチャーポジティブ実現のための生態的林業システムの体系化と社会実装」ユニットの木材トレーサビリティーの取組が紹介されました。
100年続く天然林研究・施業から生まれた新たな価値
中川研究林を含む北海道大学研究林では、数十年~100年スケールで、天然林に生育する樹木一本一本の位置や大きさ、生育状況を継続して記録する長期研究を続けています。皆伐ではなく、伐採適齢期の木を選んで切ることで、多様な樹種からなる天然林を維持しながら木材を生産する「天然林択伐」の研究・実践を行っています。

「どの木から作られたか」が分かる木工製品へ
森林の価値を「見える化」する
一方で、手間やコストがかかるものの、木が切られたのに豊かな森を残すことができる、天然林択伐の価値を適切に評価する仕組みづくりが課題となっています。鈴木智之准教授らは、この課題を解決するため、伐採した木材一枚一枚に識別番号を付与し、国内では珍しい、一本の木までさかのぼることができる「木材トレーサビリティー」を導入しています。

さらに、識別番号が刻印された、カッティングボードや箸、ウィスキーホルダー(香りづけウッドスティック)等の木工製品に加工され、販売されています。購入者は、製品に刻印された番号から、その木がいつ伐採され、どこで育ったのかをたどることができます。
森林の価値を「見える化」する
「どのような森で育ち、どのような森林管理のもとで生産された木なのか」という森林のストーリーを製品とともに届けることで、天然林択伐の価値を消費者に伝え、森林を守りながら資源を活用する持続可能な林業の実現を目指しています。

